下界の異跡へ
【げかいのいせきへ】

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3次→交錯する運命(桃園穂鳥)(2022/07/15 19:57)
213:スノウは責任を痛感していた。
人々を率いて聖府軍に立ち向かったものの、守り切れずに多くの犠牲者を出してしまったのだ。
とりわけ彼を苦しめたのは、ある母親の死だった。
名も知らぬ彼女は息子を守る為に戦い、スノウを救おうとして命を落とした。
彼女はスノウに息子を託して死んでいったが、息子とは誰なのかさえわからない。(桃園穂鳥)(2022/07/15 19:38)
1だが仲間たちの励ましが、スノウの迷いを断ち切った。誰が息子かわからなければ、全員纏めて守ればいいのだ。
戦闘が落ち着き、子供たちの無事を確かめると、スノウは仲間に後を任せ飛び立つ。
彼と結婚を誓った女性が、ファルシに捕らわれているのだ。そんなスノウを憎々しげに見つめる少年がいた。
彼こそが、スノウを庇って死んだ女性の息子だった。(桃園穂鳥)(2022/07/15 19:38)

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