3 次→呪わしき宿命(桃園穂鳥)(2022/07/16 21:50) 2 13:スノウは必死でファルシに語り掛けた。目の前でクリスタルになったセラを助けられるなら、自分はどうなってもよかった。
しかしファルシは何も答えない。スノウの悲痛な訴えを無視するファルシに、ライトニングとサッズは武器を向ける。
もうすぐファルシは聖府軍の攻撃で破壊されるとわかっていても、二人とも自分自身の手で決着をつけたい理由があった。
彼らの力でファルシは倒され、異跡ごと湖に落ちていく。(桃園穂鳥)(2022/07/16 21:43)1 滅びゆくファルシの断末魔が、逆巻く荒波を凍り付かせて結晶と化したが、ライトニングたちには見えていない。
彼らはファルシを討つと同時に時空の狭間に引きずり込まれ、異形の存在に接触していたのだ。
「それ」は焼き付けた――彼らの体に、呪いの烙印を。彼らの瞳に、コクーンを攻撃する魔獣の姿を。
人智を超えた魔力に押し流され、光なき虚空にのみ込まれるライトニングたち。
闇を漂うスノウの脳裏に蘇った記憶は――(桃園穂鳥)(2022/07/16 21:43)