3 次→駆り立てる想い(桃園穂鳥)(2022/07/24 10:16) 2 13:横たわる兵士たちの亡骸に手を差し伸べようとしたホープに、ライトニングは声を荒げた。自分たちが選んだのは闘争の道だ。
これから多くの兵士と戦い、倒さなければ死ぬのは自分だ。敵への同情に流されて、躊躇いが生じたら命とりだった。
ライトニングはホープを諭し、迷いを断つ方法を教える――果たすべき目標を定め、目的の達成に全てを掛けろ、と。
そんな言葉がホープにノラ作戦を決意させた。死んだ母の名を冠した、スノウへの復讐作戦だ。(桃園穂鳥)(2022/07/24 10:01)1 もちろん仇を討った所で、母はもう戻らないことはわかっている。それでも納得できなかったのだ。
ライトニングは過ちを悟った。躊躇いを捨てろと諭したのはホープを守る為だった。
彼が迷った末に殺されるのを防ぎたくてそう告げたのに、逆に危険な戦いへと駆り立ててしまった。悔いをかみしめながら、彼女はガプラ樹林を進む。(桃園穂鳥)(2022/07/24 10:01)