2 その後、フェローによる本心からの言葉であるか、その意思の確認と、フェローとジュディスの互いに本質などあずかり知らぬ、世界への思いと父への思いの主観同士の衝突の末、ベリウスのとりなしもあり、フェローは渋々ジュディスの宣言を認め、手打ちとした。『竜使い』、誕生の瞬間である。(2015/02/18 17:40) 1 V:小説『竜使いの沈黙』で、約束を破られたとして、始祖の隷長の集まりに呼び出された当時14歳のジュディスとバウル。彼女はそこで知った父・ヘルメスの罪と自分を襲う理不尽な仕打ちに対し、非力で何もできない。不意にジュディスが憎む存在、テムザを奪った魔物と父を奪ったもう一人の娘の象徴たる灰色の影が現れ、彼女はそれに対抗するかのように本当の娘がどう振舞うか見ていなさい≠ニ影に向かって心の中で言い放つ。直後、「父の名誉を守るため」に始祖の隷長の長・フェローに対して突きつけた宣言と、フェローの応酬。(2015/02/18 16:30)