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はぁはぁはぁはぁ…

先生やみんなと別れて
塔の中をさまようこと数時間

ほんとに色んなことがあったけど
やっとの思いで 3つの“まどーきゅー“を見つけた

あとは出口を探して
また先生やみんなと会うだけ

「アルル!」
「アルル!」
「やったねアルル!」
「おめでとう!」

「あっ みんながいる
ここが出口だったんだ!」

「合格
おめでええええええ」

「げっ・・・」

「うげええええええ!」

「うわあああああーっ!
なんで!?みんなが氷みたいに溶けてくよう!
やっと…やっと外に出られると思ったのに!
うわああああん!」










「アルル…
アルル!」
「え?」

「君は誰?」

「私達はこの“魔導球“に宿る精霊です」

「せいれい…さん?」

「そうです
これは腐導士が
あなたに見せているイリュージョンです
このイリュージョンはくじけてしまいそうな
あなたの心の弱い部分に見せているものなのです

アルル
あなたはあと一歩の所まで来て
くじけてしまうような子だったのですか?

あなたは卒園試験に合格して
先生やみんなと会いたいのでしょう?」

「うん…」

「では思い出すのです
この“魔導球“を手にしたことや
塔の中であったことを」

「思い出す…?」

「そうです
何のために この“魔導球“を手に入れたのかを」

「何のためって…

そうだった
おっかないモンスターに会っても
色んな罠に引っかかっても
どんなときでも
夢をかなえるまでぜったいあきらめないって!

そうだ
ボクは卒園試験に合格して
先生やみんなにまた会いにいくんだ!」

「どうやら思い出したようですね
では あとはどうすればよいのかも
もうわかりますね?」

「うん!
ボク ぜったいにくじけないよ
かならず最後まで やりぬいてみせるから

だから 精霊さん
ボクを 見守っててくれる?」

「ウフフ
私達はあなたの心の中にいるのです

不安になるのは
あなたが あなたの心の中にいる
私達の存在を忘れてしまっているから

だから いつでもあなたを見守っていますよ」

「そうか…そうだったのか!
よーし その腐導士って奴を倒して
卒園試験に合格したボクを
せんせいやみんなに見てもらうんだ

精霊さん ありがとう

ボク もうぜったいにくじけないよ
そして精霊さんのこと忘れないよ

だって精霊さんは
いつもボクの心の中にいてくれるから




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