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ウィッチ「おばあちゃん!
     おばあちゃん 大丈夫ですの!?
     おばあちゃん!
     お願い!目を開けて!!」


シェゾ「ヒーリング!!
    うまく ダークマターだけを
    倒したつもりだったが
    ヤツに のりうつられた事で
    かなりの体力を 消耗してしまったようだな
    だがこれで 大丈夫だろう
    じきに 目を覚ますはずだ
    それと おまえからもらった魔導力も
    返して おかなきゃな」


ウィッチ「シェゾ…」

シェゾ「なにしろ もらった相手が
    まだまだ半人前の魔女だしな
    その影響を受けて
    オレまで 半人前に なっちまったら
    今まで吸収してきた 魔導力が
    みんな ムダになっちまう」

ウィッチ「なっ… なんですって!!
     半人前の魔女って
     いったい どこのだれの事を
     おっしゃってるのかしら!?」


シェゾ「へっ 決まってるじゃないま
    オレのすぐ近くにいる
    かわいい 魔女の事さ」

ウィッチ「むか〜!
     それって やっぱり
     わたくしの事じゃないですの!!」


シェゾ「おっ 言うねぇ〜
    自分で自分の事を
    かわいい 魔女だなんて…」

ウィッチ「ち… ちがいますわ
     わたくしが 言ったのは
     「かわいい魔女」の方じゃなくて…
     あ… あなたの方こそ
     ゲイに追いかけられて
     いい仲になりかけた
     ヘンタイじゃないのよ!!」


シェゾ「あれはだな おまえが ゲイのところに
    『気持ち悪くて 行きたくない』
    なーんて言うもんだから オレが親切にも
    ゲイを 引き付けておいてやったのさ
    おかげで 上の階に来られてるんだから
    おまえは オレに 感謝しても
    したりたりないくらいだと 思うぜ?
    この事が ウィッシュに知られたら
    一人前の魔女だって
    認めてもらえないんじゃないのかなぁ」

ウィッチ「そっ それは…」

ウィッシュ「ぅう…… うっ………」

ウィッチ「おばあちゃん!
     気がつきましたのね!!
     一時はどうなることかと 思いましたわ
     よかった………」


ウィッシュ「ウィッチ… ウィッチなのですね
       あいつは ダークマターは
       どうしたのですか?」


ウィッチ「そのことなら 大丈夫ですわ
      心配しないで おばあちゃん
      ダークマターでしたら
      ここにいる…」


シェゾ「ダークマターなら
    あんたの かわいい孫娘が
    傷つきながらも
    がんばって 倒したぜ」

ウィッチ「シェゾ!何を言って…」

シェゾ「いや… 『闇の魔導師』の名にかけて
    ダークマターを 倒したのは
    まぎれもなく ウィッチさ」

ウィッシュ「あなたは…」

シェゾ「オレは シェゾ・ウィグィィ
    ダークマターを 倒したという
    おまえの事を知って
    自分を強くするために
    おまえの魔導力を うばいにきたのさ」

ウィッシュ「そうですか わかりました
       でしたら 今が
       わたしの魔導力を奪う時という事ですね
       わたしの方は かまいません
       さあ 好きなだけ魔導力をうばいなさい」


ウィッチ「おばあちゃん!!」

ウィッシュ「あなたは黙ってなさい ウィッチ!!」

シェゾ「…残念だが そいつはできない
    なぜなら おまえの魔導力はすでに
    ダークマターに とりつかれた時に
    ほとんど なくなっているからな
    魔導力のない者から
    魔導力を奪うことはできないさ
    いつか 魔導力が回復したら
    その時に また奪いにきてやる
    それまで ゆっくり養生するがいいさ」

ウィッチ「シェゾ………」

シェゾ「さぁて オレがここにいても
    何の得にもならないし
    邪魔者は消えるよ
    じゃあな ウィッチ」

ウィッチ「…おばあちゃん
     シェゾは ああ言ってますけど
     本当は わたくし…」


ウィッシュ「なにも言わなくても
       わかってますよ ウィッチ」


ウィッチ「…?!」

ウィッシュ「わたしには わずかですが
       ダークマターにのりうつられた時の記憶が
       残っています…
       そして なによりも
       あはたが試験を受けている間
       ずっと あはたの事を
       見守っていましたから」


ウィッチ「え?
     そ… それじゃあ
     いままでのわたしの行動は…」


ウィッシュ「もちろん すべて知ってますよ
       ですから ウィッチ
       今のままでは あなたを
       一人前の魔女として まだまだ
       認めるわけには いきませんね
       もう一度 修行をやりなおしなさい」


ウィッチ「え〜 そんなぁ
      おばあちゃ〜ん」






シェゾ「すっかり 夜が明けちまzった
    この一日 いったいオレは
    何してたんだろうな
    得るものも 何もなかったし
    楽して 強くなろうとしたから
    かえって いろいろ苦労しちまったのかな
    修行か…
    たまには 修行もしてみるかな」

テノリゾウ「ぱお〜ん」

シェゾ「そうか
    おまえも つきあって
    一緒に 修行してくれるか」

今回の事で 自分の魔導力が
強くなっている事に シェゾが気がつくのは
まだ 先の事であった

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